初日はガスに巻かれながらも時折、青空や山々が顔を覗かせる夏空でしたが、
2日目は一転、如何にも梅雨らしいしとしと雨の中の参考でした。

登山初日の集合は上毛高原駅に朝9時に集合です。
上毛高原駅から谷川岳ロープウェイのある土合口までは、車で30分ほどで到着します。
途中には数件コンビニがあるので行動食などを購入しながら向かいます。

ロープウェイとリフトを乗り継ぎながら天神峠へ。リフト線下にはニッコウキスゲが咲き乱れてました!

10時31分。標高1,500m。天神峠に到着。ここから先がいよいよ本格的な登山の開始です。

天神峠からは一度、標高差80mぐらい下ります。その後は北西に伸びる天神尾根で谷川岳へと登っていきます。
途中、何ヵ所か岩場があり、鎖がかかっています。難しい岩場ではないですが、慎重に登って行きましょう。

谷川岳の肩の小屋に行くまでの尾根上には穴熊沢避難小屋があります。
天神尾根には「天狗のトマリ場」、「天神のザンゲ岩」など周囲の山々を望める岩棚がいくつかあります。

12時40分。標高1,913m。谷川岳肩の小屋に到着です。少し遅くなってしまいましたが、ここで遅めのお昼休憩。

13時05分。標高1,963m。谷川岳トマの耳に到着です。肩の小屋からは約5分ぐらい。
「トマ」とは「手前」の意味で水上・湯檜曽から見て、手前にあるので「トマの耳」と言うことが由来だそうです。

13時20分。標高1,977m。谷川岳オキの耳に到着です。トマの耳からは約10分です。
「オキ」は「奥」を意味する言葉で、その由来は水上・湯檜曽から見て奥にあるからと言うのが由来です。
「トマの耳」も「オキの耳」どちらも、麓から見たときの頂点が由来なんですね!

そして、オキの耳からすぐ北側に富士浅間神社の奥の院があります。
古くから、この辺りには富士浅間信仰が、根付いており、特にオキの耳は谷川富士とも呼ばれているようです。

初日はそこそこ天気も良く、たまのガスの切れ間からは、馬蹄形後半の朝日岳や白毛門を望むことができます。

14時40分。標高1,974m。一ノ倉岳に到着。
天気が良いと思ったのもつかの間で一ノ倉岳に着くときには周囲をガスに包まれていました。

一ノ倉岳の山頂には定員3、4人ぐらいの小さな蒲鉾型の避難小屋がありました。
緊急時は小さいながらも雨風、凌げるだけで、この避難小屋がもの凄くありがたく感じることでしょう。

一ノ倉岳から標高差50mほど下り、コルから登り返すと1,978m茂倉岳の山頂です。

茂倉岳から笹平、武能岳方面へ。緩やかな尾根は一面の笹原。
前日の雨で足元が少し緩んでいたので、ゆっくりと笹平、武能岳方面へ向かいます。

笹平にはニッコウキスゲとバイケイソウが沢山咲いています。

16時58分。標高1,759m。武能岳山頂に到着です。
武能岳は「ぐんま百名山」の1つです。武能岳からも笹原が続きます。
所々、登山道が見えないくらい、足元が笹に覆われいることもあったので、道迷いや踏み抜きに注意しながら進みました。

17時45分。標高1,529m。蓬ヒュッテに到着。
水場は北側の登山道を10分ほど歩いたところにあります。夕食、朝食の分合わせて多めに確保してきます。

蓬ヒュッテはアルコールランプを使っていました。建物内を優しく照らす明かり。
とても雰囲気のある山小屋です。夕食は暖かいカレーを提供していただきました。
これがレトルトながらヒュッテの雰囲気も相まって、とても美味しかったです!ごちそうさまでした!

2日目は悪天候が予想されたため、蹄形縦走は中止して蓬峠から白樺尾根を経由して清水街道の新道を下ることに。
予定を変更して朝6時に蓬ヒュッテを出発しました。
蓬峠からの下りはエスケープルートとしては悪くガレガレした岩場や悪い草つきを通過しないと降りられない所もあるので
慎重に気を引き締めて下って行きます。

また、悪天候でガスの濃いときは視界も悪く、ルートファインディングを間違えると
どんどん沢のしたの方へ下って行ってしまうこともあります。
周囲の岩の目印や、ピンクテープを追うだけでなく自分で地図を確認しながら登山道を慎重に進んでいきます。

沢沿いの登山道で岩が苔で覆われている所も沢山あるので緩やかな水平の登山道と油断をせずに下って行きます。

10時05分。標高814m。
蓬峠の上部をゆっくり慎重に下ってきて、樹林帯や小さな支沢を何度か渡るとJRの巡視小屋へ着きます。
今は使われてないのか厳重に鍵が掛けられ、板が張ってあったり、ネズミ1匹入れないように戸が閉めてありました。

こう言った休憩のための東屋などを見ると急に人里に戻ってきた気がして安心しますね!

11時30分。
先ほどの東屋から30分ほど歩くと「土合橋」登山口に到着です。
悪天候のため予定を大きく変更して蓬峠からの下山となってしまいましたが
皆様とツアーに行けたことを心より嬉しく思います。ありがとうございます。
また。次回もツアーにご参加下さい。よろしくお願いいたします。