林道崩壊で、百名山の中でも難峰になってしまった皇海山
どうせ大変なら、ちょっと変わったラインで山頂を目指そうと言う事で、PZらしいマニアックな松木沢から皇海山を登るツアー
古い昭文社の地図には破線で載ってるけど、最近の地図には載っていない。
はてさて、どんな道が待っているか?? ハイ、もちろんガイドも初見です!(笑)

1日目

日光駅に【9:30】集合して、銅親水公園から出発【10:35】
8月後半、まだまだあっついぜ~~(^^;)
でも初めての所はちょっとワクワク。
初見のガイディングは多少の緊張もあるけど以外と楽しいんです(笑)

ゲートを越えて車道を進む。
ところで、銅と書いてアカガネと読むらしい。知らんかった(^^;)

足尾銅山鉱毒事件って学校で習ったな~~とか思い出しながら鉱山跡地の脇の車道をてくてく。
日差しはまだまだ夏!日向は鬼のように暑い!!

汗ダクダクで45分ほど歩いて第2ゲート。
その後少し行くと岩稜が見えてくる。
ほーーあれが話に聞く松木ジャンダルムか??

松木川沿いは見ごたえのある岩壁が続き飽きない。
この辺はクライミングの対象にはなって無いのか??
調べてみるとアイスクライミングで登られているらしい。

林道は進むにつれ荒廃してご覧の状況
釣り人含め、結構歩く人が多いようで踏み跡明瞭

2時間ほどで元林道から河原に下りて、その先で行き詰って渡渉の準備【12:55】
それにしても、後ろの岩壁スゴイ! 標高が高い所にあれば、穂高に引けを取らないんじゃなかろうか?

さて、渡渉開始。
暑いから水が気持イイ!!
深さも膝下程度、この辺は流れも穏やかで問題なし。

しばらくは河原歩き。
打ち捨てられた重機がオブジェになってた。何時頃まで手が入っていたんだろうか?

最終堰堤の六号堰堤【13:20】
ちょっとした難所だけど、左岸側にロープが垂れていたり、ステップがあって問題なく越えれる。
特に写真のステップはちょっとしたアトラクション気分(笑)

まぁ言うなればチャプチャプと危険な所も無く進んで行くと、河原から段々と渓谷になっていく。
特にマーキング等ほぼなし。踏み跡は薄っす~くあったり無かったり。
適当に歩き易い所を進む感じ。
やっぱり渓谷になると涼しい~~~!

難所と言う所もなく進んで、ちょっとした窪に到着【14:25】
腰まで浸かれば水線を越えられなくもないけど、これも左岸側から問題なく巻ける。

やっぱり夏の沢歩きはいいな~~、とか言ってさらに進んでいるとニゴリ沢分岐に到着【15:05】
ここら辺りでテントを張ろうかどうか悩んだが、もう少し先でも張れるんじゃないか?
と言う甘い考えで先に進む事に決定(初見のクセに大丈夫か!?(笑))

分岐から先は踏み跡は極薄(≒ほぼ無し)。
ただ、時々マーキングが出てくる。
そして、案の定テントが張れるような所無し!(;・∀・)
これは・・・・稜線まで出て国境平で張るしかない!

と言う事で日没との戦いになってしまった(^^;)
&今日の天気予報は大気の状態が不安定で夕立があるとか無いとか・・・・。
空は怪しげな雰囲気・・・・お天道様テント張るまで降らないでください!

テント装備の重荷が効いてきて、ゲストもペースダウン。
小雨も降って来るし、
この先どんな道が待っているのか初見で分からんし、
日没も近づいてくるし、
少々ドキドキしながら頑張って登って、国境平に【17:05】到着
ふ~~~何とか着いた~~(^^;)
※登るモミジ尾根は踏み跡が薄く薮っぽいけど、こういう事に慣れていれば問題なし。

国境平はもっとテント適地かと思ってたが、笹が一面でそうでもない。
でも平だし、水も取れたし文句は言うまい。(水場は稜線の反対側5分ほど下って取れる)
夕立と言うほどのどしゃ降りではないけど、雨も降ってきたのでテントの中で、遠雷の轟を聞きながら各々夕食を取って、長い1日が終了。

2日目

朝起きると雨は止んでた。
【4:30】起床 【5:30】簡単な朝食を食べて出発

背の低い笹の海を進む。踏み跡も薄いけどある。
所々に笹も無い砂地のテント適地あり

曇天でも高曇りなので、目指す皇海山がドーーーン!!
近いね~、道が良ければあっと言う間に着きそう。

開けた所で、昨日歩きてきた松木沢が見渡せる。
雲行きは今にも降って来そうな空(^^;)

急になって暗い針葉樹の密林をマーキングを頼りに登っていく
この辺りは薮も無くて、ひじょーーに歩き易い。

針葉樹の森を抜けると、シャクナゲやらなんやらの灌木地帯に突入。
所々薮コギ地帯あり。そして雨が降ってきた・・・・。
踏み跡が薄いので、登りは良いけど下りは道をロストしそう。

そんなこんなで、誰も居ない皇海山山頂【7:30】
展望もなし、遠くから見て凄く目立つ山でも無し。
なんで百名山に選ばれたのか?
深田久弥の言ってることを要約すると、「昔から登山道も開かれたり廃れたりするマイナーな山だけど形がいい山だし、いい山見つけてやったぜイヒヒ」、と言ったところか(笑)

珍しく集合写真パチリ
百名山の貸し切りも珍しいね。

こう言う踏み跡薄い道は下りが核心
一回道を外してアルバイトしたけど順調に下って笹っ原まで戻る
ここまで来ればテントまでは余裕

テント場までのハイキングを終えて、テント撤収
テント場着【8:50】 出発【9:25】

モミジ尾根の下りは一部が過激に急なので慎重に下る
以外と下りの方が道が分かりやすかった気がする
沢まで戻ってくると、昨日より水量が多めだけど問題なく下降
ニゴリ沢分岐【11:00】

最終堰堤のアトラクションをこなして
六号堰堤【13:00】

上がってきた気温で汗ばみながら戻って終了【15:30】
登る事が大変になった皇海山、どうせ登るなら変化のある人の居ない松木沢ルートお勧めですよ!
ところで、皇海山と書いて(スカイサン)と読む。
う~~ん・・・知らなかったら読めんよな(^^;)