初日は白馬駅集合後、バスで猿倉登山口に移動。白馬大雪渓経由で白馬山荘まで登ります。6時間30分程で到着。

2日目は、白馬岳から清水尾根、祖母谷温泉までは標高差およそ2200mを一気に降る健脚向けコースです!所要時間は11時間45分でした。

百貫の大降りより先は、細いトラバースと渡渉・鎖場などもあり、登山口まで気が抜けない道のりでした。

ガスで殆ど山は見えませんでしたが、白馬岳と清水岳のお花畑は圧巻です!🌸

1日目

白馬駅に9時30分に集合の後、9時50分のバスで猿倉登山口に移動。トイレを済ませて10時40分に出発。出だしは林道です。

11時40分、白馬尻小屋到着。小屋は営業していませんが、トイレは利用できるので、ひと息つきます。

12時10分、大雪渓取り付き。アイゼンを装着します。

14時10分、葱平(ねぶかっぴら)で秋道と合流、アイゼンを外します。

秋道は急斜面のザレ場や登山道に水が流れていて滑るので注意が必要です。

15時15分、小雪渓通過。

ステップは切ってありますが、急斜面で落ちると大怪我になりかねないのでアイゼンを着けて通過します。初日のアイゼンはこれでおしまいです。

15時30分頃に避難小屋を通過、この辺りからお花畑が続きます。写真はウルップソウです。

ハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、イワギキョウ、ニッコウキスゲetc…

さすがお花畑、種類も密度も素晴らしかったです。この辺りで少し歩みが遅くなるのは仕方のない事ですね😅

16時40分、村営頂上宿舎を通過。

17時10分白馬山荘に到着。

「2日前に祖母谷温泉方面へ降りた登山者が渡渉出来ず引き返して来たと」いう情報を常駐隊の方から聞かされドキッとするも、祖母谷温泉に確認の電話をすると「今日女の子が降りてきたよ!」と言う事でひと安心。

白馬岳から祖母谷温泉、また唐松岳から祖母谷温泉への登山道情報は、祖母谷温泉に電話を掛ければ教えてくれます。

2日目

長い長い2日目が始まります。

当初は5時に朝食を頂き、5時30分に出発!の予定でしたがザーザーと雨が降っており、レーダーを確認すると6時30分には雨雲が抜けそうなので、それまで待機しました。

このツアーは時間が許せば旭岳と清水岳、不帰岳のピークを目指す、というツアーです。そう、時間が許せば…です。

先にネタバラシをしますと、今回はお花と雷鳥に目を奪われ過ぎてピークはひとつも踏んでいません。いや〜、清水尾根のお花畑も見事なものでした…!!

6時30分に白馬山荘を出発。

昨日歩いた道を少し戻ると、字が掠れて読めない道標があります。ここが旭岳への分岐です。ガスがなければ旭岳が目の前に見えます。

出発を遅らせたので、旭岳はスルー。

足元にはハクサンコザクラやイワオウギが咲き乱れています。

旭岳から小旭岳にかけては2カ所の雪渓を通過します。その都度アイゼンを付け外しします。雪渓上にはベンガラが撒いてありました。登山道自体は明瞭です。

裏旭岳の辺りで雷鳥に遭遇!お母さんが2羽、子供が8羽ほどでした。2家族が一緒にいるのはとてもレアです。

雷鳥に詳しい方に聞いたところ、たまたま行動範囲が被っただけではないかとのことで、こういうことで子供の取り違えが起こることもあるそうです。大らかというか、大雑把な子育てですね(笑

たまに雪渓を見かけるも、ほぼ登山道は出ていました。この間ずーっと、色々なお花が咲いていました。

9時25分、清水岳に到着。コースタイム1時間40分のところを3時間弱…お花と雷鳥恐るべし…

山頂はすぐそこですが、ガスで何も見えないので山頂看板とお花の写真を撮りつつ10分ほど休憩します。

この辺りからは、下り基調の稜線歩きになります。

ガスで何も見えませんが、晴れていれば後立山連峰や、立山連峰が望めたことでしょう…

ガスの切れ間に少しだけ、清水尾根の全貌が見えました。この尾根全体がお花畑でした。

後立山連峰、天狗の頭方面もちらっと見えました。

清水尾根の突端からは徐々に樹林帯に入っていきます。

前日から草刈りのために上がっているという方々を追い越し、11時40分頃に不帰避難小屋に到着。

お昼ご飯と水汲みを兼ねて長めの休憩。

水は小屋のすぐ下から10mほど降ったところで汲めます。冷たくてとても美味しい水でした!

12時に避難小屋を出発。コースタイムではここから4時間となっていますが、実際は6時間15分の時間を要しました。

出だしは歩きやすい登山道です。

百貫の大降りまでの道には、鎖場やロープが設置されている箇所があります。大降りの手前ですが、結構な落差です。

14時30分頃、百貫の大降りに差し掛かります。まずは急斜面をジグザグと降っていきます。ロープが沢山ありました。

ジグザグの急斜面が終わってからが核心部、狭くて滑る長ーーいトラバースの始まりです。沢を5つほど越えて行きます。涸れ沢だったり、渡渉が必要だったり。靴は結構濡れました。

沢だけでなく、際どい所にはロープが掛かっています。ですが、ロープがないところでもかなり足場が狭い&斜めになっている&地面が濡れて滑る、みたいなところが多数あり、かなりいやらしい感じです。

雪が少し残った沢がありました。雪渓があるところは、下に迂回して登山道に這い上がります。

絶妙に歩きづらいトラバースを慎重に通り沢を抜ける、また急な斜面が待っています。

苔むした岩がゴロゴロの道です。スピード上がりません!とにかく慎重に降りました。

名剣沢手前の標高差150mほどは道幅も広く歩きやすかったです。

17時50分、名剣沢通過。雨が降ると増水して渡れなくなると噂の沢ですが、今回はパラパラと短時間降っただけなのでほぼ涸れ沢でした。

ここまでくればあと少し。

17時55分、登山口に到着!ここから祖母谷温泉までは林道を歩きます。

18時15分、祖母谷温泉に到着。遅い到着となりましたが、女将さんが温かく出迎えてくれました。温泉と美味しいご飯で癒されました〜☺️

3日目

この日は電車を乗り継いで帰るだけです!女将さんに営業一本前のトロッコに乗せてもらえると聞き、7時50分に祖母谷温泉を出発。

真っ暗なトンネルや、岩をくり抜いた道路を通り、8時40分頃に欅平駅に到着。

10時20分、宇奈月温泉駅に到着。

ここから電車を4回乗り換えて、白馬駅に到着したのが16時。ここで、解散となりました。途中乗り換え連絡が悪く、1時間待ったりしました😅

山行もさる事ながら、帰り道も長かったですね!ご参加ありがとうございます。お疲れ様でした!!