新潟県にある「赤津山」。同じく新潟県「光明山」。
知らないでしょ~~? 2座共に日本の山1000。
ひと昔前のマニア登山ブームの頃、PZは登っているんです。
こんなマニアな山はお任せください!

皆さん、日本の山1000を登るのは如何ですか?
200・300名山が終わった、もしくはそろそろ終わりそうな方、1000山コンプリートは当然無理だとしても1000山から興味がある山を選ぶとかどうでしょう?
同じ山を2回登るのもいいですが、違う山を選定するのにいいですよ。
又は登頂が少々困難な山に闘志を燃やすのも良し。
山と渓谷社 日本の山1000

1日目

実は今回はマニアな猛者から、少し厄介な山をガイドして欲しいと依頼されたプライベートツアー。
暗いうちに新潟駅の宿を出発し赤津山へ
【5:30】加治川ダム到着
天気予報も優れず何時から雨が降るか?? もちろんそんな予報なので他に人は無し。まぁ元々登る人は少数か(笑)

施錠されているゲートを通って林道をテクテク。

この林道が曲者で約6.5㎞、1時間半。
これが無ければ苦労も少ないのにな~。
ピンボケでスミマセンが取り付き到着【7:00】
ピンクテープあり。

薄い踏み跡を追っていくと、どうも違うところに向かっている。
ウロウロして良く辺りを見渡すとピンクテープが点々。
そちらが正解でした。
が、過激に急登で息が上がる。要所にトラロープはあるけど不十分。
いきなりマニア登山の洗礼を受ける(笑)

傾斜が緩み落ち着いた道に出る。
ブナの林に入ると道も比較的明瞭。(ブナ林の下は木々が育ちにくいので道が残りやすい)
ピンクテープも所々にありマニアの気配を感じる。
と同時にブナにある落書きが昔は一般的な山だった名残を感じる。

視界が開けると右手に目指す赤津山。
直ぐ近くに見えるけど回り込むので遠いのよね~~(^^;)

薮コギ初級(当社比)1!!
マニアな強者ゲストはモノともしない!

天気予報とは裏腹に、雲も取れて飯豊連峰が見えてきたーー!!
もしかして雨の中の過酷な薮コギを想定していただけにテンションアーーープ!

もうほとんど山頂と同じ高さなのだが、まだ遠い・・・。

薮コギ初級(当社比)2!!
かき分ければ道があるので(薮コギとしては)歩きやすい。

そして飯豊の右手に見える、この立派な山
そう、これはマイナー12山に数えられる烏帽子岳!
そもそもマイナー12山の選定基準が、立派な山容で登頂が困難(登山道が無い)な山らしい。
何ともマニア心をくすぐるではないか!?(笑)
来年PZで狙いますよーー!!

で、こっちは朳差岳。
なんでも林道の復旧も間近らしいので、来シーズンは奥胎内から行けますね。

小さなアップダウンを繰り返し、一ヶ所崩れたプチ難所を越えると、何かが立っている山頂が見える!

紅葉には若干早かったですが、ウルシは綺麗に色づいてました。

やっとこさ山頂着!【11:35】
と、言いたいがここは本当の山頂ではないんです。
立っていた物の正体は、今は使われなくなった雨量計(らしい)

そして本物の山頂はこっち。
そう道はほぼありません!!

薮コギ中j上級(当社比)をする事数分。(踏み跡はあるが灌木の薮コギはなかなか手強い)
三角点のある山頂へ到着【11:43】
手製のピッケルもどきがあり、ここに「赤津山」と書いてあったのだろうか?

山頂は展望が無いのでとっとと雨量計まで戻る
周りを眺めていたら、もうひとつマニアな鋭鋒がみえた。
門内岳から派生する尾根にある「二ツ峰」(越後百山)なんかを眺めながら休憩

経験者は知っている下りの薮コギは楽。
サクサク降りて林道に【15:30】
このまま雨に遭わずに済むかと思いきやさにあらず。林道歩きで雨に遭ってしっかり濡れる。
中々減っていかない林道の距離板を数字・・・。帰りの林道ってなんでこんなにダルいのか?(笑)
久しぶりの11時間行動で、疲れた頃に車に戻って終了【16:55】

2日目

本日も雨予報・・・誰だ雨男は?!
それでも本降りではないので、これまたマニアな光明山へ
標高は800m少々でも、コースタイム8時間!!なんて費用対効果の悪い山なんだ!(笑)
登山口のある笠堀ダムに【6:30】到着
なんとか雨は降ってない!

ダム工事為長らく登れず、薮化も進んでいるとかどうとか。
まぁこの崩壊箇所は大したことないハズ
と、出発。

が、しかし!!
歩きはじめてすぐコレ(写真)。そう蛭が大量発生!!
ひーーーーっ!!(;゚Д゚)
別に苦手ではないし、いつも「ダニと違って蛭は(食いつかれても)死にませんから~」とゲストに言って舐めていましたが、鬼のように大量に纏わり付いてくる!
30分少々歩いただけで、気が付いたら手を2ヶ所も吸い付かれる始末&立ち止まる度に数匹は足元に必ず居る。
これで皆さん(自分も含め)戦意喪失・・・(^^;)
車に戻ってスパッツを脱ぐと、その中に10匹~は居たり(全員)、自分はお腹を三ヵ所も吸い付かれて血だらけ(;・∀・)だったり
などなど、戻った車で男三人がギャーギャー喚きながら蛭と格闘(笑)
いや~そのまま登っていた全員血だらけだったね。
そんな訳でガイド人生初の蛭敗退となりました(^^;)

気を取り直して、ゲストと相談。
近くにちょっとに気なっていた山があると言う事でそちらに登ることに。
向かった先は、越後白山(越後百山)

駐車場【9:10】から杉並木を抜け、観音さまが並ぶ慈光寺を過ぎると・・・

又も草付きの蛭地帯に突入(;゚Д゚)
が、しかし。今回の襲来はたかがしれてました。
蛭地帯を突破して1合目【9:30】

市民の山らしく非常に歩きやすく、雨もギリギリ降っていない。
そして蛭が居ない!!(笑)
五合目【10:30】

お二人とも強いのでサクサク登って、立派な避難小屋【11:25】到着

道が良かったのと裏腹に山頂広場は草がボーボー。
あれ?市民の山じゃなかったのか?

山名を示す物も、このピンクテープだけ!?
えーーーッ?!ちょっと拍子抜け。
小雨も降りだして小屋に戻って休憩

下りだすと雨もやみ山麓が見渡せる。さすが米どころ新潟、田んぼだらけ。
稲刈り前なら黄金色の絨毯だったのにねー。

帰りの蛭の襲撃はさらに控えめになっていて無事下山【13:20】
と、思ったら汗を流しに寄った温泉でゲストが蛭にやられている事が判明。
蛭も生きるために必死だね~(^^;)
宿題として残ってしまった光明山。
今度はバッチリ蛭対策で行くか、居なくなってから登りましょうか。