1日目

初日の集合は穂高岳山荘。

奥穂〜西穂の縦走を目指すのであればここくらいまでは自力で歩いて下さい!って感じですかね〜

16時に顔合わせを行ったあと、装備チェックと翌日の打ち合わせを入念に行います。特に27日の天気予報は午後から雷雨の可能性が高く、縦走断念や途中撤退の方法などを徹底して確認しました。

2日目

縦走当日、朝は最高の天気☀️ドピーカンです。

まずはサクッと奥穂まで。まぁ、今回のツアーは奥穂までの道のりは割愛しましょう。

いよいよ難ルート、奥穂〜西穂の縦走開始です。

いきなり最初にこちらから行く時の最大の難所とも言える馬の背。

スリル満点ですが、楽しんで下さいね♪

馬の背を無事降りきると今度はロバの耳。

今回はここを登りますが、西穂側から来るとここを降ります。反対ルートの時はここが最大の難所だと私の個人的な感想。

ロバの耳を越えるとジャンダルムが目前に聳え立ちます。

ジャンダルム!

おめでとうございます!🎉

しかしいい天気だなぁ。

槍ヶ岳の奥には遠く後立山連峰白馬岳の姿もハッキリと見えます。

でも夏の天気は一気に変わるから要注意。

実はこのジャンダルムに8時までに到着出来なければここから穂高岳山荘へ引き返すという事を考えていました。

ですが、今回のゲストのお二人は足取りがとても良く、ここまで馬の背以外ではロープ確保の必要性は無いと判断し、とても順調に30分余裕を持って到着する事ができました。

というわけで、次のエスケープポイントとなる天狗のコルまで進む事を決断。タイムリミットは10時!

天狗のコルへの大下りはこのルート一番歩きやすい場所になります。

でも広い場所にいくつもの踏み跡があるため所々正確なルートファインディングが求められます。踏み跡があると思ってつられて歩いていると思わぬ危険な場所に当たってしまうので、要注意。

こんな所でも確かな足取りとバランス感覚。

順調です。

天狗のコルに到着。

時間は何とまだ9時前。リミットより1時間以上も早く到着。

これなら行ける!

最終目的地の西穂山荘まで行く事をここで決断。

天狗岳へはコチラのルートでは一番の急登。

でも歩きやすく難なく登頂。

そして天狗岳からの降りがいよいよ有名な「逆層スラブ」。

下から見るとこんな感じ、ツルツルの滑りやすい岩が上から下に迫り出すように折り重なっています。

落ちてきそう…

逆層スラブを越えると次は屋根瓦を積み重ねたようなモロイ岩場の間ノ岳。

山頂に標識はなく、ペンキで間ノ岳と書かれているだけです。

P1から間ノ岳の間は15メートルほどの小さな岩峰をいくつか越えるのですが、どれも西穂側から来ると厄介な降りを奥穂側からは登ると言った感じになるので、この辺りは今回のルートの方が少し越えやすいというこれまた私の個人的な感想。

西穂高岳の山頂の手前まで来るといよいよガスに覆われ始めて来ました。

西穂高岳到着!

難ルートの縦走完了!

おめでとうございます!🎉🎉

ガスガスになってしまいましたが…

ピラミッドピーク辺りからいよいよ雨が降り始めました。

そして遠くから恐れていた雷の音が…

急げー💨

独標の手前、この頃には結構岩も濡れてしまっています。

急ぐとも慌てずに、慎重かつ正確でスピーディーに步を進めます。

ようやく岩場を抜け普通の登山道に出ました。

この辺りから本降りになり始め、雷も最接近してきました。

西穂山荘到着!

山荘では落雷に備え発電機が止められていました。

やはり今回の縦走をやり切る決断は結構ギリギリの判断だったと再確認…。

天候って本当に読むのが難しいですが、もう少し前半のペースが上がらなければ撤退をしようと考えていた判断はやはり間違いではなかったようです。

穂高岳山荘     5:00

奥穂高岳      5:52

馬の背       6:00

ロバの耳      6:50

ジャンダルム    7:23

天狗のコル     8:56

天狗岳       9:35

間ノ岳       10:37

P1        12:00

西穂高岳      12:09-12:34

ピラミッドピーク  13:16

独標        13:36

丸山        14:10

西穂山荘      14:23

3日目

最終日、ツアーとしてはここで解散となります。

ゲストのお二人はそれぞれ焼岳へ向かうと出発をされました。

ガイドはひとり寂しく上高地へ下山。

梓川越しに穂高連邦の昨日歩いた縦走路を眺めていました。

今回ご参加下さったゲストの方々、ありがとうございました。

またお会いできる事を楽しみにしています!