起立する入道雲の峰。照り付ける太陽。
吹き抜ける稜線の風に滴る汗もかがやく季節。
そう夏山シーズン真っ盛りである。

まぁ自分は滴る汗も爽やかさを失った、暑さに悪態をつくオッサンですけどね(笑)

がしかし、もはや干ばつレベルに晴れまくっている北アルプス。
水切れになっている小屋もあるとかないとか。
夏らしい午後の雷雨の心配はあるものの、登山日和が続くのはうれしいが日影が無い北鎌尾根は暑さとのたたかいでした~~。

1日目

台風の心配はどこへやら?
あっぱれ夏晴れ上高地。今年は晴れ続きも相まってすんごい人混み!

お盆の上高地ってこんなに人が多かったっけ?
流行病以前はコレが普通だったか?
とか思いつつ、大汗かいて横尾着。今日は積乱雲も湧かず。

2日目

ビール控えめで迎えた次の日。
引き続きあっぱれ夏晴れ上高地!!
今日も暑そう~~・・・と、ゆっくり出発【7:00】

この夏は暑い山行を避けていたせいか、歳のせいか(笑)
具合が悪くなりそうになりながら水俣乗越着【10:45】
この時間でもほぼ雲が無い夏らしからぬ空=ずーーーッと炎天下=暑い(;・∀・)

天丈沢への下りは相変わらずのザレッぷりでした。
天気予報のお陰か、北鎌に向かうパーティーも多数。今年は賑わいそうである。

ザレ場に手を焼きつつしばらく下り北鎌尾根を見上げる。ここまで見渡せるのは珍しい。
明日のこの時間はどの辺りを歩いているかね~~?(左:槍ヶ岳 右:独標)

太陽が恨めしくなるほど陽に炙られつつ北鎌沢出合着【13:05】
写真の北鎌沢も水俣川も、水流無しのカラッカラ。
あれま~~やっぱり干ばつだわ(;・∀・)

時間的にも今回のゲストの力量的にも、北鎌の稜線まで上がってテントも考えたが、先行するパーティーの数を考えて稜線上でテントが張れない可能性もあるので予定通り出合でテントに決定。
心配した水も下流に10分で確保。おかげでたっぷり水分補給完了。
心配事もなくなりのんびりアイドルタイム。
この日は予想通りテントは15~張りぐらいの賑わう北鎌沢出合。北鎌尾根もお手軽になりましたね~。

3日目

北鎌トレース当日
満点の星空の下簡単な朝食を流し込んで出発
【3:00】起床
【4:15】出発

明けてゆく空の下、ヘッドランプの明かりを頼りに沢を詰める。
水流は左又にあったけど右又はほぼ無し、こんなのは初めてである。

分岐は数か所。
写真の場所に来れば正解。
まぁ今はスマホGPSでトラックを辿っていけば余裕か。昔はドキドキしながら登ったもんだ(笑)

実は北鎌の核心は、このコルに登るまでじゃないか?!といつも思うぐらいしんどく気の使う道を頑張って、草付きまで来ればコルは間近!

ふぃ~~~~~やっとコル到着【6:20】
今回のゲストは強いのでここまで約2時間!

さあ北鎌尾根登攀!
と言っても天狗の腰掛まではほぼ普通の尾根道。ただ鬼のような急登の連続で喘ぐ。
振り向けば絶好調の空!!遠く見えるのは北アルプス北部かぁ~~!?

ヒイヒイと息を切らせてP幾つか知らないが天狗の腰掛到着【7:30】
ひと先ずの目標の独標が聳える。どこ登るの~~?って感じでしょ(笑)

それにしても、すんばらしい天気!!裏銀座方面もズラリ!!
神さまありがとうございます!問題は雷さまがいつからお越しになるかだな?

さて独標アタック。
核心は3P程か?難しくはないけどボロいので注意。

登攀を終えて草付きの急登を頑張れば~・・
まさに、碧天を突く槍ヶ岳が眼前に広がる独標山頂【9:25】
小槍を従えるその姿に、おお~~~ッ!と感嘆と同時に遠ッ!!
って思いますよきっと(笑)

独標から先はギザギザの稜線歩き本番
樹林も無くなり岩剝き出で、そしてボロい。なんせボロい。
落石とザレでの転倒に注意しながらアップダウン。

Pいくつか知らない到着(笑)【12:05】
緊張の続く歩きと容赦なく照り付ける日差しで、体力は削られまくり。
お一人が弱音を吐くも、登るしかない(^^;)
そう、北鎌は逃げ道も撤退もなしなんです。そこの所を覚悟して行ってくださいね。

とは言え、それほどペースが落ちることも無く、雷さまもまだ未着。
頑張ってアップダウンを繰り返し、槍の穂先の登攀を終えれば~~・・・

フォーーーーー!!ついに賑わう山頂到着!!【14:15】
北鎌トレースでの槍ヶ岳は格別ですね~~~!
雷さまより早く着いてなにより。山荘で祝杯を挙げた事は言うまでもなし(笑)

4日目

最終日も快晴!!
のんびり下山する人、そのまま縦走する猛者などそれぞれで山荘で解散。
今夏は(暑すぎ、水不足といろいろあるが)晴れ続きで山日和続きである。
お陰でこれ以上ないコンディションの北鎌尾根でした~。
あ~~日焼けで痛い(^^;)